先日、TVKでバレエコンクールの様子が放送されていました。(4週連続なので明日の20時から最終回かな?)
コンクールをテレビで見ることはなかなかないので、しっかり1時間見てみました。

コンクールですから、もちろんヴァリエーションを1曲1曲踊っていく様子です。
コンクールで踊られるバリエーションのほとんどは頭に入っていますので、自分がシャッターを切っているところに
間違いがないか? 少しのタイミングをずらしながら撮るとどうだろうか? 音を気にして1発勝負で撮るとしたら何回目のパを撮るか??
なんて、とってもマニアックなことを考えながら眺めていました。

スタジオでレッスンを受けていると、特にバーレッスンの時に。
お隣の方が普段から「せっかち」な人は、周りの人よりも少し早めに音をとるのがわかります。
プリエ〜グランプリエ〜 も 一番下のグランプリエに行くリズムが頭一つ分くらい早いのです。
逆に、音を確かめながら考えながら踊る方は プリエ〜グランプリエ〜と流れている中で、グランプリエで下まで行った時に
「これから下に行こうかな」くらいの1テンポの後取りのような気がします。

せっかちさんだったりのんびりさんだったり、性格の違いで音をとらえるタイミングが人それぞれ違うのですから
流れてくる音楽に合わせてシャッターを切っていたら微妙にタイミングがずれてしまいます。
(コンクールでだんだんと疲れてくると音の流れでシャッターを切ってしまいがち!気をつけよう!)
その人その人の個性を早めに感じ取って、その呼吸に合わせて撮っていくこと、が正解なのだと思います。
「この人は最後に1段伸び上がるな」とか「早めに落ちてしまうから早めに切っておこう」とか。
いちいち覚えてはいないのですが、そうやって頭のどこかで考えている(のだろう)と思います。
あとはバリエーションをどれだけ正確に覚えて先を考えながら撮っていけるか。

コンクールは舞台は1人で踊られていますから、その子だけを見て一定のアングルで撮り続けます。
比較的気持ちに余裕を持ちながら、考えながら撮れるのです。
しかし、大人数で踊る発表会となるとのんびり構えてはいられないのです。
センターで踊っている子がいる、と思ったら両袖から勢い良く飛び出したりします。
ソリストさんがセンターで踊っている中、コールドさんも後方で何人も踊っています。
全てを撮りきることは正直難しいのですが、みんな一生懸命に踊っていますのでどの子もできるだけたくさん撮ってあげたいと思うのです。
きっとたくさん怒られて頑張って舞台に立ったのでしょうから。

そこで考えるのが「機材」です。
そのステージに合わせて機材を少し変えてみたり、撮り方も変えてみたりします。
私はそれほどの力持ちでもないですし体も小さい方ですので、「小回りのきくもの」を優先に、最近は考えるようになりました。
クオリティの部分で譲れないところはこだわりますが、「撮るタイミング」「写真の枚数」を優先に考える時には
断然「小回りのきく」自分の体にあった機材を使うようにしています。
昔は張り切って、大きなレンズなんかを振り回していましたが「一番の瞬間」にぴたりと合わせることを第一に考えるようになって
自分にあった機材を存分に活かして使うようにしています。

ここ何年かでだいぶ「小回りがきく」が洗練されてきて。
しかし、先に書きました「せっかちさんやのんびりさん」が発表会で1つのステージで同じ音楽で
せっかちだったりのんびりだったり、といろいろあったりしますので
その個々のタイミングに合わせた瞬間を撮るに、もっと小回りがきいてほしい、と思うのです。
も〜っと、カメラやレンズが自分の体の一部のように動いてくれれば綺麗な写真がもっと残せるのに!と
だんだん欲張りになっていくのです。(そうやって欲張っていなくては、と思います)
もう一本、「小回り」レンズを新調して「どうやったらそれを生かしてもっときれいな写真が撮れるのか?」
気が早いですが、お正月休みに考えてみようと思います。
『どうやったら?』。。

先日の大阪での撮影。
みなさんの踊り、観客の方の温かい拍手と歓声、舞台さんのびっくりするほどの心遣いほかほか。
胸いっぱいで横浜に戻りました。
新幹線の中で(名古屋あたりで)いろいろと秋の舞台を思い返しじんわり。
また年末まで、もう一息がんばろう。

とても美しかったステージ。
どこを切り取っても美しくて、「なんでこんなに美しいんだろう?」と不思議になってしまうくらい。