写真家紹介
「バレエ」に一つ思いを持って生きていけたらいいな、と思います
初めまして。STUDIO HYGGE フォトグラファーの新田百合です。
フォトグラファーとして活動を始めて20年が経ちました。
– 1974年 横浜生まれ 水瓶座 AB型
– 写真を始めたのは30歳をきっかけに
写真という世界に入る前は、ずっと絵を教え、自分でも絵を描き。
ひたすら『0からの表現』の世界にどっぷりとはまっていました。
目標としていた美術大学への受験に4度も失敗をし、その悔しさや反動でとにかく作品を発表し、「自分は絵描きになる!」という夢を疑うことなく。
子供達や障害のある方へ造形の指導をさせていただきながら生活を立てつつ、どこかいっちょまえの作家気分で、売れないこと=かっこいい作家 のような錯覚にも陥り作ることばかりを考えていた時期でした。
その凝り固まった暮らしっぷりは自分が一番「よくないんだ」とわかっていて
「30歳になったら10年はきちんと世の中のために働く」と決めていました。
2005年の個展を最後に作品作りは「10年休業」としました。
(10年以上経ったけど作れないなあ)
30歳。ここから何をしようか。でもできれば作ることに関わりたい。
その頃は鎌倉に住んでいて、ぼんやりしながら小町通りをぶらり。
そこで見つけたのが「手ぬぐい」。
昔っぽい柄ではなく「ベーグル柄」だったり「小鳥柄」だったりと。
可愛らしさ満載の手ぬぐいで。
「これをやろう!」と随分と安易に先を決めてしまって、すぐにそこでアルバイトを始めました。
私は手ぬぐいのデザインをしたかったのですが、なぜかネットショップの担当に。
でも、そこがぴったりとはまって「商品撮影」「モデル撮影」をやるためにカメラの勉強を始めました。
– 驚くほどにたくさんの写真を撮った10年間は宝
多分、絵を描いていたこともあって、写真は全く抵抗なくすっと入っていけました。
元々、「頭使わず感覚頼り」的なところがあったので写真も目で見た感覚、見えた感覚、絵作りの感覚、色の感覚。(もしかしたら感覚で全て成り立っていたりするかもしれない)
そんな感覚をフルに使いながら、そこから10年は驚くほどの数の写真を撮りました。
ネットショップで写真の面白さを知り、その後スタジオで少しの勉強をし、2年後にフリーに。
とにかく撮ることが面白くてたくさんたくさんのお仕事で写真を撮りました。
まさに「夢中」とはこんな感じなんだろうなあ、と。
撮りすぎた数年は「頚椎症」という痛みを持ってからだに跳ね返ってきました。
お医者さんからのアドバイスは「バレエとか行ったら?体まっすぐになるでしょう」とのこと。
やっぱりどうしても撮ることがやりたくて、最初は必死でレッスンに通い、体を真っ直ぐに首を真っ直ぐにと。
そしていつしか「写真のため」のバレエが、1年くらいしてからは「バレエに行くために仕事頑張る!」と順序が逆になってきて「あれれ?」って。バレエにも夢中になっちゃいました。
その頃、カメラマンの先輩に話して笑われちゃったのが「踊れなくなったらバレエを撮って、撮れなくなったら踊っちゃう!」と本気で言っていたことも。
– バレエレッスンから「舞台カメラマン」への道へ
「いつか舞台をとっては見たいかな」という思いは、バレエのレッスンに行き始め自分が踊るようになってから、ぐんと身近なものになりました。
首を痛めたときに考えたのは「後10年20年しか写真が撮れないなら、これから何を撮っていこうか」と。
写真を始めて、「これから」ということを初めて考えました。
今まで撮ってきたものを振り返り、「これじゃない。これでもないかも。これは違う」
一つ一つを消していき、「今好きなことは何だ?」と自分を見つめた時に「今、すごくバレエが好きだよなあ」とようやくある道に気づき。そこで先が決まりました。
「バレエを撮るんだ、舞台を撮るんだ」と。
さーてどうしようか。
夏だしな、父のお墓詣りにでも行ってくるか、ついでにちょっときになる舞台カメラマンに会ってこよう。
なんて、今となってはひどく失礼で、それは人としてどうなんだ!と攻められそうなくらいに
軽い気持ちで会いに行った、滋賀県彦根の今のお師匠さん。(この話をしたらびっくりしてた)
お墓参りの帰りに、ちょうど舞台があるからきたらいい、と言っていただきまたしても軽い気持ちで、名古屋だったかな、バレエの発表会へ。
(くるみの2幕お菓子の国だった!)
そこでのお師匠さんとの出会いから、その後私はとっぷりと舞台にはまっていきました。
先に書いたように、自分の感覚には自信を持っていたのにバレエでは全くそれが通用しなかったこと。始めての舞台撮影はとても苦い思い出でした。
「バレエの撮影は技術。ひたすら職人なんだ」と教わり、そこから、必死で舞台についての勉強を始めました。多分、浪人時代以来、これだけ「知識」というものを頭に入れたのは久しぶり。
幕もののストーリー。撮らなくてはいけないシーン。衣装のこと。舞台セットのこと。
照明のこと。撮影場所のこと。そして一番大事な撮らなくてはいけない「絶対のタイミング」。
「徹底的なテクニックと知識」を頭に入れ、毎週末、関西へ通いお師匠さんと発表会やコンクールの撮影に出かけました。
写真のことだけではなく、先生や生徒さん、舞台さん、音響さん、ビデオさん、舞台に関わる皆さんとの関わりかたも勉強をしました。
そう。ここの数年間もまさに「宝」です。
「舞台はチーム」だと。関わる人たちみんなで作り上げるものだと。
私は「人」が好きでよかった。(両親に感謝!)
2016年1月に、お師匠さんの勧めもあって、「舞台カメラマン」として
「STUDIO HYGGE(スタジオハイジ)」をオープンにしました。
舞台カメラマンとしては、きっと年月は浅いのかもしれません。
これからもまだまだ勉強の日々。
けれども私は「踊れなくなったらバレエを撮って、撮れなくなったら踊っちゃう!」と。
踊ることも好きで、撮ることも好きで
「バレエ」に一つ思いを持って生きていけたらいいな、と思います。
昔、たくさんの方にお世話になって心配をかけて助けられて生きてきました。その時代には大切は人たちがいつも関わっていてくれ、人の力なくしては今はないのです。
その頂いたご恩をこれから少しづつ皆様にお返ししていけたらな、と思います。
『自分の得意なことで、社会の役に立つ!』
どうぞよろしくお願いいたします。
STUDIO HYGGE (スタジオハイジ)
新田 百合
<バレエ発表会写真撮影>
STUDIO HYGGE-スタジオハイジ
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