編み物をする人

編み物をする人

11月の初めにお伺いさせていただきました岡山の天神山プラザでの発表会。
大人の方だけのお教室で、みなさんとても楽しそうに舞台に立たれていました。
決して大きなステージではないのですが、先生の工夫がたくさん詰め込まれた楽しい舞台でした。
1日お世話になり、ありがとうございました。

舞台セットの一つ。
「ジョーゼット」は、通常の発表会ですとステージの上のほうに3つくらいの扇をつくるようにあしらわれています。
集合写真の時にはいつもそれを降ろしてもらい、写真の上の方にジョーゼットが見えるよう作ります。
ホリゾントだけとは違って、やわらかなジョーゼットが入るだけで「バレエの発表会」らしい感じに仕上がりますので小作品集などでジョーゼットがあるときにはなるべく降ろしてもらうようにします。

今回の天神山プラザでの発表会では、下手寄りの後方にジョーゼットがあしらわれていました。
上から床の方へ、流れるようにたわませながら飾られていました。
そこにブルーの照明があたって、とても幻想的で今まであまり見たことのない演出でした。
バリエーションを踊ってそのブルーに照らされたジョーゼットの前に来ますと、そこだけ人物がぽっかりと浮きだすような。
ホリゾントだけの平坦さとは違って、なんでしょう。「舞台感」が増す、というのでしょうか?
「舞台に立って踊っている」とイメージするものに「ぴたりと」当てはまるような。
フラットなステージに、とてもいいアクセントを作ってくれました。
その話をして伺いますと、先生は昔演劇をやられていたそうで。
いろんなアイデアや演出の引き出しをたくさんお持ちなんだと思います。

集合写真もそのブルーに照らされたジョーゼットを生かして撮影をしたのですが、
最初はグリーンのホリゾントの前にそのジョーゼットがある状態でした。
私は「集合写真。明るく綺麗に!」という頭でおりましたので、ホリゾント背景で撮る気満々だったのです。
舞台さんが、ホリではなく大黒背景に変えてくれました。
思わず私は「ホリがいいです!」と声をかけたのですが、そのブルーに照らされたジョーゼットの影がきつい、とのこと。
大黒背景に、ブルーのジョーゼットで集合写真を撮りました。
これが仕上がってみますと美しいのです。
演目が「眠れる森の美女 」でしたから、妖精たちの衣装とあわさって本当に美しい仕上がりになりました。
舞台さん、照明さんに感謝です。
(*先生より「ジョーゼットも照明も全て照明さんのアイデアです」とご連絡くださいました。プロに100%お任せをして、先生は生徒さんへの指導に専念されるそうです。
その分野分野の得意な部分が生かされた舞台です^^)

余計な話が長くなりました。
「眠れる森の美女 プロローグ」から1幕抜粋でみなさん踊られました。
その中の役柄「編み物をする人」。
私は無知で、このキャラクターを初めて舞台で拝見させていただきました。
この日は、劇団の方たちがゲストで出演してくださり、そのゲストの女性2人がこの「編み物をする人」を踊られました。
さすが俳優さんですから、表情がキラキラとしていてそのかわいらしい姿で編み棒を持って踊るのです。
緞帳があがってこのシーンでしたから、リハーサルで拝見したときにちょっとテンションがあがってしまいました。
オーロラ姫はカラボスに「糸紡ぎの針」で刺されて眠りについてしまうのですから、編み物をする人の針は執事に取り上げられてしまいます。
楽しそうに編み物をしながら踊っていたお二人も「大変大変!」と執事に許しを乞うのですが、そのやりとりも素晴らしいものでした。
その少しだけ「現実世界に近い」やりとりから、バレエのステージへと場面が移りますのでまたバレエのステージもぐっと引き立ちます。
面白い舞台だなあ!と、はるばる岡山まで来た甲斐がありました。

「なんてかわいらしいんだろう!」
編み物する人。またお目にかかりたいです。

この幕の後ろには「花のワルツ」が控えております。
きっとみなさんドキドキ。
私だったらもう逃げ出してしまうかもしれない。
ワルツも上品でとてもすてきでした!

この世界からバレエの世界へと。
2度おいしい、ではないけれど。
いろんな楽しみ方ができる舞台でした。

*こちら岡山の「サクラバレエ」の桜先生にとても嬉しいお言葉でご紹介いただきました。
先生、ありがとうございました!

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