気持ちを持ち続ける難しさ

気持ちを持ち続ける難しさ

3月25日のレッスンを最後にお休みを続けています。
政府から外出自粛要請が出、「社会的責任を持ちたい」と思ったため「お休みをする」という選択をしました。
自分がお休みをすることで、1日でも早く発表会を延期されたお教室様が練習再開でき、また発表会を開催することができるなら。
そのくらいしか私一人にはできることは限られているからです。
そして私自身もまた「発表会のお写真を撮りたい」と強く思うからです。
自分のためだけに「お休みをする」という選択をすると、きっととても意志の弱い思いになってしまいます。
人は「誰かのために、人のために」と思って動くほうがきっと強い意志を持てると思うのです。結果がいつか「自分のもと」に帰ってくるだけのことだと思います。

それでも長いお休みをしながら
「バレエを続ける」ということは
簡単なことではない日々です。
初めの頃はその気持ちを持ちつつ
動画を見ながら椅子をバーにレッスンをしたり、ストレッチや筋トレもかかさず行っていました。
毎日のウオーキングも体重管理も。
最初の2週間くらいは、ギリギリ続けていられました。

毎日の気持ちのあてがなくなり、目標や張り合いや社会とのつながりが希薄になるにつれ、気持ちをキープすることがとても難しくなってきました。

「バレエでなくてもいいのではないか?」
「もう諦めてしまってもいいのではないだろうか?」
1週間ほど気持ちが切れてしまい、何もしない1週間がありました。
写真だけは撮りたい、と思っていたので撮影の練習と体力作りと。
ギリギリそれだけは続け、ぽかんと気持ちが抜けてしまった1週間。
「気持ちが離れてしまうのは簡単なことかもしれない」と、自分でも
少し怖くなるくらいに、ぽかんとしてしまいました。

自分の意志をある程度コントロールできる大人でも、こんなに簡単に
気持ちが離れてしまうのだから、小さな子供たちはこの状況の中でバレエに対する気持ちを持ち続けることはもっともっと難しいと思いました。
発表会を延期しレッスンをお休みし、先生方のその思いを考えると自分の無力さに悔しさだけがこみ上げ、それでもできることは「自粛をすることだけ」という、その虚しさで空っぽになってしまいそうな日々です。

自分が神様からいただいた力は「舞台の写真を撮ること」
そのことで人に喜んでもらい、人の力になれること。
1ヶ月ほどいろいろとやってみましたが、それしかできることがない、ということにこの時間に気づくことができました。
自分の歩む道で、世の中の役に立てる一つの道だということに、写真を撮っていない、バレエをできていない、この時間に気づけたことは一つ収穫。
腕を上げよりよい写真を撮るためには、やはりレッスンをしなくてはいけない。
ようやく「バレエ」への気持ちも戻ってきました。

近くのレンタルスタジオへ1週間に2回。1回1時間。
一人で自主練習を始めました。バーとセンターと、踊れなくなると困るのでポワントも少し履く時間を設けて。
1回目はありえないほどの足の痙攣。ポワントで立つことがこんなにしんどいなんて足がどうにかなってしまった、と愕然としました。
ショックと不安とどんどんできなくなってしまう怖さと。
でもスタジオで音を流して動けたことは本当に幸せで、久しぶりにたくさんの汗をかき久しぶりに大きく動けたことはとても嬉しい時間でした。
気持ちが満たされ、できないことだらけでも「嬉しい」の一言。それだけです。
2回目、あいだ4日空いてしまいましたが1回目と同じ流れで体を動かし、最後の10分、バリエーションの練習もやってみました。
これもまた悲しくなるくらいできなくなっていて何度もストップしながら1曲を踊ります。「キツイ。。」と思わず口からでてしまう。
できなさ加減にとても悲しくなりますが、先は暗いものではなく少し明るい兆しも見えてきたので「このままのペースで続けてみよう」と思い、気持ちがだいぶ戻ってきていることに気づきました。自分に対しても周りの方に対しても、「バレエを続けることができるだろう」と思えると、ある責任から少し「ほっ」とします。お仕事の一環ですから、これも続けていかなくてはいけない一つの「義務」です。

「不要不急の用事以外は外に出ないでください」
その要請からはずれてしまっていることの罪悪感で沈んでしまいそうなこともあり、それでも人とは接することなく一人きりでレッスンをしていることを小さな言い訳にさせていただき。あとの時間は家族と共に家にいるようにしてます。
この社会に生かさせてもらうための「責任」です。
1日も早く、この世界がおだやかな日常へと戻れるように。

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