雪国、寒さの厳しい地方の子供達が笑顔で踊る姿は
「春がやってきた喜び」を全身で表現しているような、そんな温かな春のような笑顔に見えます。
どの街の子供達でも、笑顔で楽しそうに踊る姿には無条件で胸を打たれます。
笑顔で踊ることはとても難しいことなのに。
子供達は「素」のまま、キラキラと輝いて踊るのです。


「白鳥の湖」
コールドを踊る子たちが、ゲネプロで真剣に全体合わせをしています。
2幕の湖でのシーンですから、一糸乱れぬ白鳥たちの踊り。
走る姿も止まり立ち続ける姿も「白鳥」です。
ここでは笑顔はなく、悲しげうつろな表情。
白鳥の姿に変えられてしまった悲しみ。
子供達が表現をします。

そうした子供達が、3幕では
華やかな宮殿で、道化や女官、パドドトワ、友人、花嫁候補と
きらびやかな世界を「春がやってきた!」ような
喜び満ちた笑顔で表現、踊るのです。
喜びに満ちた表情で。

大人はそんな姿に本当にドキドキします。
撮影が終わっても数日間は「白鳥の湖」の魔法にかかったように
頭の中でリフレインします。

時々「なぜそんなにも真っ直ぐにバレエに向かえるの?」と聞いてしまいたくなるように。
子供は小さく純粋。だからこそ踊りに素晴らしいパワーを感じます。