お話を知り、演じてみる

お話を知り、演じてみる

というところが、と〜っても難しいのです。
引き続き「フロリナ王女のバリエーション」に毎日頭を抱え苦戦をしています。
フェッテ、エシャッペ、アラベスク、ピケターン。
全てが難しくて、バラバラカタカタ、と踊っている感が抜けません。
それでも「楽しい」と思ってしまうところがバレエの何かみえない魅力で。
「いいですよ!」なんてちょっと褒められるとすぐに木に登って
「よ〜し!」なんて欲張って張り切ってやりすぎてしまうのも、翌日大変だけど楽しい時間。
でも、苦戦続きの日々で頭の上に大きく「心配事」とかかれた「石」を置かれているみたい。
練習をすることしか解決方法はないので、今日もレッスンをしてもらいました。

ひとつひとつの細かなことはもちろん課題なのですが、その役になりきって「演じる」ということが私にとってはとても大変なことです。
だいたいご機嫌に笑っているので、道化とかそんな役ならいいのかもしれませんが「王女」ですからね。
優雅さとか気品とか。そういういい香りのするものを醸し出さなくてはなりません。
ぼんやりしているイメージをもう一度確認してみよう、と探してみました。

〜継母が自分の連れ子と王子を結婚させるために、王子が思いをよせる美しいフロリナ(フローラ)を高い塔の檻の中に閉じ込めてしまいます。
継母の魔法で青い鳥に帰られてしまった王子は、その高い塔にいるフロリナを慰めるために飛んでいきます。
その青い鳥のさえずりに合わせて踊ったのが「フロリナ王女のヴァリエーション」とのことです。〜

「さえずり」に合わせて踊っているんです。
最後のポーズは「さえずりを聞いているポーズ」なんですね。
(今日は「砲丸投げそう」とご指摘がありました笑。そう。今にも投げそうです)

さえずりかあ。。❤︎
「おいでおいで」と呼ぶところとか、さえずりに合わせて踊るなんて❤︎
なんて可愛い踊りなんだろう、とそこだけ見るとうっとりできそうな感じがするのですが。

例えば、これが演劇であったりのお芝居であったりするならば。
「表現」の中に、自由なしぐさや「言葉」があれば。
そこをヒントに探っていくことができそうな気がするのです。
特に「自由に使っていいしぐさ」を自分で考えることができれば、なんとなくその役に近づけることができると思います。
「〇〇っぽさ」とか「〜〜ぽいよね」とか。
なんとなく感じるところまでは持っていけそうです。
けれど、バレエには「言葉」も「自由に使っていいしぐさ」もないのですから。
決まった動きの中で、一体どうやって表現をしたらよいのでしょうか?

方法とか手段とかはなくて、小さいことを言うと目線であったり首の角度であったり呼吸であったり。
ぷつりぷつりと、物理的なことを並べ始めると「踊りながらそんな細かなことできない!」とキーっとなりそうです。
足先は伸ばさなくちゃいけない、肩は下げなきゃいけない、指先は柔らかくなくてはいけない。
とにかくやらなきゃいけないことがたくさんの中に、そこにもっと小さなことが「細かな手段」として理屈っぽく入ってきてしまったら
もう頭は爆発してしまって、それこそバラバラな踊りになってしまいそうです。

一番簡単な解決方法は「なりきること」だそうです。
その役を知って、その役になりきることは一番の近道。
大好きなブルーバードのさえずりを聴きながら踊る、ことに自分をすっぽりとはめ込んでしまうことが細かなことを考えて動くより、「なりきって」しまうことが一番簡単。
(と、こうして書きながら整理をしてここまで書いて、ようやく自分で納得できてきました)

とは言っても、ずいぶんと恥ずかしがり屋ですので。
一番高い難しいハードルかもしれません。
音楽に合わせて踊ることは何よりも楽しいですが、そこから一歩超えられず「役になりきる」ことがなかなかできません。

話が少しずれますが、舞台写真の仕事は「誰と会話することもなくその世界にとっぷりはまっていられる」ことが私にとってとても大きな魅力です。
一人の世界にどっぷりとはまって無になってそこに向かっていれば確実に写真として残っているのです。
何を表現するでもなく誰かと関わることもなく「一人の至福の世界」にポツンとはまっているだけで出来上がっていきます。
完全に「受け身」の職人仕事です。
目の前の輝きがあるからこそ、成り立つ、影のような月のような存在です。

そんな影のところから、急に舞台にたって逆の立場に立つのですから。
どうにも理屈っぽく、そして舞台写真を撮影しているときのように客観視し冷静になってしまいます。
(ずいぶん言い訳を並べてしまいました)

ストーリーを知ってその役になりきること。
その壁を破れる日はくるのでしょうか。

余談〜
食べ過ぎた日には「鶏ハムサラダ」を。
サラダの美味しい季節ですから、淡白な胸肉をハムにしてサラダにのせます。
トマトがずいぶん安くなって農家さんが大変だそうですから
ありがたく感謝して、たくさんトマトも食べたいと思います。
甘いものをいただくのは、サラダの後にして。
もう少ししたら、ダイエットも始めなくてはいけません。。

写真家紹介
バレエに1つの思いを持って生きていけたら、と思っています
女性バレエカメラマンの日々のお話し
撮影のこと、スタジオハイジのこと、日々の想いを綴っています
バレエ発表会撮影について
踊る相手を想い、寄り添う気持ちを大切に舞台の煌めく一瞬を写真に残します
料金案内
スタジオハイジのバレエ発表会撮影料金詳細をご案内いたします

<バレエ発表会写真撮影>
STUDIO HYGGE-スタジオハイジ

〠 226-0006
横浜市緑区白山1丁目8番1-620号
【受付時間:9:00~20:00】

-電話でのお問い合わせ
090-5779-7634
撮影中のため出られないことがあります。こちらより折り返しお電話いたします。

 

studio hyggeロゴ

STUDIO HYGGE
スタジオハイジ

〠 226-0006
横浜市緑区白山1丁目8番1-620号
TEL:090-5779-7634 【受付時間:9:00~20:00】
撮影中のため出られないことがあります。こちらより折り返しお電話いたします。

 

この記事を書いた人

hygge9246