小さな病気の話②
前回からの続きのお話です。
入院生活は5泊6日でした。
手術前日に入院し検査。翌日午前中に手術、術後夕方には離床し、ゆっくりですが歩いてお手洗いにも行きました。
連絡をしなくてはいけないところがいくつかあり、「スマホは本当に便利ね」と思いながら
家族や友人に手術が終わったことを連絡しました(LINEで)
翌日から歩く練習。まだ麻酔が残っていたのでゆっくりペースですが
すぐに動くことで合併症を防ぐ、ということだそうです。
血栓症だったり肺炎だったり。手術後にはかかりやすい病気があるそうで
1日も早くに体力を取り戻すことが優先でした。
外が見渡せるフリースペースでは、ゆっくりと外を眺めながら過ごせるので
ノートパソコンを持ち込んでほぼ1日そのスペースで過ごしました。
持ってきたお仕事の存在にはかなり気持ち救われ、普段と変わらずパソコンで写真の処理をしながら
外を眺めお茶を飲み、時々寝て。ご飯を食べて。
「こんなにゆっくりして良いものだろうか。。」と心配になりながら
TVなんかも見てしまいました。
病院にはWi-Fiがありません(医療機器に影響がでてしまうからだそう)
YouTubeでバレエを観ようかな、と思ってもそれができず。
前日に荷物から外してしまった「DVD」を持ってくるべきだった、と思いました。
また、コロナだからでしょうか。
6人部屋だったのですが、みんなカーテンを開けることはなく締め切りでした。
ベットが暗くなってしまうので、枕元の電気をつけても本を読むことは少し大変なことでした。
そうなるとやはりTVを見てしまうのですが、明るさが足りず目が悪くなってしまいそうで
いる場所がなく、そんなこともあってフリースペースで過ごしていました。
日曜日の病院は静かで、外来スペースを散歩することもでき
外来階にあるコンビニで買い物もできました。(やっとホットコーヒーが飲めた!)
階段を歩いていない、ということに気づき、1階から病棟の3階までを何度か往復をしたり
シャワー浴の許可がおりたり。コインランドリーで洗濯などもやってみたり。
あまりにもベットにいないので、ベット横のテーブルにはいつも看護師さんからの
メッセージが置かれていました。はたまた探されちゃったり。。
手術前日の検査、手術当日、翌日の午前中。
辛かったのはこの2日半だけです。辛いと言っても1日半はほとんど麻酔で眠っていたので
あまりよく覚えていないのですが、痛みとか熱とか傷とかそういうことではなく
「癌」という病気になってしまった重みを初めてその時期に実感をしたこと。
いくら初期とは言っても、そんな病気になってしまったことの重みに
気持ちが辛くなり涙が出たのがこの時期、初めてのことでした。
入院前に緩和ケアのお話やピンクリボン相談室のお話や。
「心のケア」をしてくれる専門の方のお話を聞いたのですが
「私には必要ないかな」と思っていました。そんなにやわじゃないぞ!とどこかで思っていたのだと思います。
しかし、退院をして「手術をして悪いものをとる」という目標がなくなり、目標としていた現場復帰も果たし。
ホッとした途端、いろんな重みやこれからのことや胸についた傷のことなど。
何か言いようのない「悲しみ」を時々感じるようになりました。
仕事があり責任があり、家族のことがあり。
それらはストップできない、私にとっての大事な大事な任務。
それがあるから喜ぶことも悩むこともできて、日常が回っていっています。
外に出て人と関わり、自宅に戻って家族を食事をし。
さて、と部屋に戻ってひとりになった時。
やはりこの「小さな病気」についていろいろと考える時間が日々あります。
ひとつ、生きていく上で抱えるものが増えたというのでしょうか。
市が補助をしてくれる「がん検診」は2年に1回、と呼び掛けられていますが
これは財政のこともあり、2年に1回と謳われているそうで
本来は「1年に1回」だそうです。身内にがんにかかった人がいる方は1年に1回は必ず、とのことでした。
私は乳がんは半年に1回。子宮癌、胃癌、大腸癌は1年に1回、検診を受けています。
早くに見つかれば「完治」するものだそうです。
社会に責任があるのですから健康を維持することも大事な責任です。「忙しい」は理由にならないと思います。
健康で元気であることが、家族や周りの人たちの役に立つための最低限の大事な一歩。
小さくても「病気になる」ということの重みが少しでも伝わるといいな、と思います。
<バレエ発表会写真撮影>
STUDIO HYGGE-スタジオハイジ
〠 226-0006
横浜市緑区白山1丁目8番1-620号
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撮影中のため出られないことがあります。こちらより折り返しお電話いたします。
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