大人の方のバレエ舞台って、実は写真があまり売れないと言われています。
たしかに、子どもの発表会みたいに「全部ほしい!」とはなりにくいし、自分の姿を見るのがちょっと恥ずかしい…という声もよく聞きます。
私自身、発表会の写真は数枚しか買わずにお友達や先生の写真を買ったりしてました。
自分を直視するのはちょっと恥ずかしいものね。。
ただ人生を重ねた大人の方だからこそ、そこにすごく魅力的なものがあるな、と思い。
どのようにしたら大人の方に見ていただける、欲しい!と思ってもらえるような
お写真を提供できるだろうか?と考えています。
仕事をしながら。
家事や子育てをしながら。
忙しい毎日の中でレッスンを続けて、舞台に立つ。
その時間って、本当に簡単ではないと思うんです。
だから私は、大人バレエの舞台を撮る時、ただ「踊っている姿」だけじゃなくて、その人が積み重ねてきた時間までを残したいなと思います。
リハーサル前の静かな空気。
少し緊張した指先。
トゥシューズで立つ足。
舞台袖の光。
完璧ではなく。
少し不器用なくらいの、大人の方らしいの気配がある写真。
「若い子みたいには踊れないから…」
そんな風に言う方もいるけれど、大人の方の踊りにはその人の人生がちゃんと滲むんですよね。それは子どもの舞台とはまた違う、深い美しさだと思っています。
だから私は、“記録写真”ではなくて、
「頑張った日の記憶を優しくしまっておけるような写真」を残したい。
あとから見返した時に、
「あぁ、この舞台、ちゃんと頑張ったなぁ」って少し笑顔になれるような。
そんな写真を、大人の方にお渡しできるように
私自身もレッスンを頑張って「バレエ大変!」と体感しながら
写真を撮り続けていきたいなと思います。
人生は「人に寄り添うこと・想いを寄せること」
「ジゼル2幕」パドドゥより。
ゲネプロでウェアでしたので、細部のみを撮影しました。
舞台で踊る先輩の姿を、若い男性ダンサーさんが一生懸命に見ている姿が
とても印象的でした。



「その人がそこに居た時間」が残る感じがする。
きっとそれが、大人の方に届く写真なんだと思う。
