22日日曜日、目標にしてきたコンクールが無事に終りました。
前日、友人たちから激励のメッセージ、先生との最後のレッスン、深夜のモーレツ腹筋。
落ち着かない日々が続きましたが、まずはいろんなことから解放されてホッとしたこと。
いろんな方にお世話になって応援いただいて、本当にありがとうございました。

そもそもなぜコンクールに出ようと思ったのか、と思い返すと
年の初め頃「バレエの写真を撮るのにもう一歩踏み込みたい」と思ったのが始まりでした。
説得力のある写真を撮れるようになりたいな、と思い、また目指すものが一つ欲しかったのとで
その時は結構安易に決めてしまった気がします。
「コンクールに出る」ということがこんなに大変なことだとは思いませんでした。

結果は「小さな賞とかもらいたいな」とほんの少しだけ、思っていました。
先生や見に来てくれた友達に恩返しをしたいな、と。
特に先生には、へっぽこ踊りからここまで導いていただいたのでいい形でお礼をしたいと考えてましたが
結果は何もいただくことはできませんでした。
表彰式は出ずに「みんなと一緒に帰りたい」と言うと
「勉強だから表彰式に出て行くように!」と先生に言われ、しぶしぶ出たのですが
いろんな感情やいろんな想いを感じることができました。

1分半の踊り。一瞬で終わってしまったこと。
他の人たちはみんな堂々としていて、とにかく大人エレガントであったこと。
それでも長く練習をしてきたので、ほんの少しだけ自分にも欲があったこと。
それが叶わず、本当に「悔しい」という想いをしたこと。
表彰式の間、ぼんやりとこれまでのことを考えていました。
悔しいな、という思いとこれで終わってしまう寂しさと。

私は大人ですし、本業は舞台カメラマンですので、翌日は当然のように撮影があり
すぐに切り替えて現実の世界に戻ります。
悔しい想いをしても、自分の戻るべき場所がありますから気持ちをすぐにそちらへシフトできます。

「将来のバレリーナ」を目指してやっている子供たちは、こんなにも悔しい想いをして
この悔しい想いを抱えて、また次にコンクールに向かわなくてはならない。
どうやって気持ちを切り替えて、そんなにも強く続けていけるものか、と思うと。
それの気持ちを思うだけで切なく涙がじんわりとにじみます。
会場に来てくれたバレリーナを目指している友人にもこのことを伝えると
本当に深く重く、頷いていました。
何度も何度も、こんなにも悔しい想いをしても「踊る」という選択をして続けていくのですから
本当に純粋で、どうかその思いが報われてほしい、と願わずにはいられません。
その「踊る人」の気持ちが少しでもわかっただけで、今年は大きな心の収穫が得られたような気がします。
「コンクールに出る」と決めて、出てよかったな、と。

実際の当日は本当に大変でした。自分のあまりの準備不足に腹立たしくなりました。
時間よりも早く入ってはずなのに、メイクに思ったよりも時間がかかってしまい
(つけまつげののりが目に入ってしまい、目の中が真っ黒に!「明日仕事なんだけど!!!」と焦りました!)
一度始めたメイクから離れられず1時間ほど鏡の前で悪戦苦闘!(メイクも自分でやる、と決めてしまったものですから。。)
「こりゃだめだ!」と、先生が来てくれるのを待ち、あっという間の10秒ほどで仕上げてくれました。

場当たりの45分前に慌ててアップを始める。
慌ててるから舞い上がる、それでなくても舞い上がっている。(緊張はしていない、と言っていたけどそれを緊張と呼ぶのだとのこと)
急いでアップをして急いで場当たりへ。

場当たりは以外と慎重だったような気がします。
「回りながらどこを目指すか、どこを見るか?」を、一番先に決めよう、と思っていたので
それは一つ、クリアできたことです。
目線を定めるように、ちゃんと見るように、たくさん教わりました。

場当たりを終えて「モーレツに腹筋がしたい」と先生にお願いし、リハーサル室で腹筋腹筋。
体の中心がなくなってしまったかのような、そんな舞い上がり方でした。

「客観的で冷静でいることなんて、簡単なことだ」と、当日の家を出るまでのほほんと考えていました。
冷静に考えながら踊ること、楽しむよりも「きちんと」踊ること。
こればかりをずっと考えてやってきたのに、「きちんと」。
これは全くクリアが出来ませんでした。
1分半を振り返ると、舞い上がっていたとはいえ、どこで崩れてどこで舞い上がってどこで動けなかった、と。
振り返るととても冷静に自分のダメだったところが思い返せます。

そのダメだったところ。
実は練習でも結構苦手なところでした。2回に1回がOKのような。完成していない部分でした。
それができなかったのですから、冷静に考えれば100%の力は出した結果だな、と受け止めることができます。
そう考えると100%実力不足だと受け止めるしかありません。

審査員の先生が書いてくださったジャッジシートには
『楽しく、バレエが好きだ、と踊っている気持ちがしっかりと伝わってきました。
たくさんリハーサルをしたことがよくわかりました』
と、書いてくださっていました。

実は、場当たりの時から客席の友人たち5人を探していました。早く会いたい、とずっと思っていたので。
踊り終えて下手でレベランスをすると、ひときわ大きな拍手が聞こえてきました。
「あ!〇〇ちゃんだ!」とすぐにわかりました。
その瞬間が、その日のMAXだったかもしれない、と思うくらいに嬉しい瞬間でした。
袖に戻り、見守ってくれていて先生にお礼を伝えると
『1月の勉強会の課題だね!また頑張ろう!』と。
甘い声で『ヨカッタヨ〜〜!』と言われるよりも
私にはこの厳しさが嬉しい、と思う、これもMAXです^^

友人や先生にいただいたお花やお菓子や猫グッズや。一緒に撮った写真や。
帰宅して眺めながら「これは本物のタカラモノだな」と。
今回のコンクールを介して、いろんな人たちと想いを交わし想いをいただき、これが一番の人生のタカラモノだと。

本番前、舞台に向かう後ろ姿。先生が撮ってくれていました。
汗と腹筋しすぎで背中のドーランはすっかり落ちていて、一体1時間のメイクはどこへいったやら、とびっくりしますが
先生は冷や冷やしながら、この1枚を撮ってくれたのかな、と思うと
笑ってはいけないけど、先生すみません笑。

半年以上をかけてやってきたこと、1分半で終わってしまいましたが
コンクール翌日の撮影は、一人大盛り上がりでした!
「舞台っていいな!写真を撮っているのはいいな!」と。

バレエを踊るのは本当に大変!!