2019年のローザンヌ国際バレエコンクールで、「ガムザッティのバリエーション」を踊られた女性に「強さや華やかさだけではなく、女性らしさも意識して欲しい」と、解説の方がお話されていました。

ラジャという王様の娘ガムザッティですから、自信たっぷりで堂々としていて。
恋敵のニキヤを殺すように命じてしまうのですから。
やはり「強さ」かな、と思うのです。
けれどニキヤと結婚を誓ったソロルが、王様のラジャにガムザッティとの結婚を勧められ、ガムザッティの美しさにソロルも揺れてしまうのですから
ガムザッティはストーリーの中では恐ろしい役ですが、美しいお姫様だったのだと思います。女性らしいお姫様。堂々としていて、自分の思いは通すのでしょう。

舞台下手の後ろに下がるところ、舞台上手の前に出るところ。
ガムザッティに限らず、バリエーションでは大事だと思われる箇所。
ここで「ガムザッティ」らしさがでているような気がします。
女性らしさ、自信にあふれた表情。
「見て!」と言わんばかりの華やかさ。
王様の娘。ガムザッティらしさ、に気付きます。

強さの表現は、ともすると黒鳥のように目力や視線や「意地悪」になってしまいそうなのですが。
いろいろ動画などを見てもその形の強さではなく、ソロルと結婚をしたいという「女性らしい」思い。ガムザッティはとても「女性らしい女性」なんだな、と思います。

パリ・オペラ座バレエ「ラ・バヤデール」より

この自粛期間にガムザッティの振りを覚えて、公園や自宅で練習をしたりして
ガムザッティのことを考える時間がずいぶんと増えていました。
ローザンヌでの解説(山本康介さん)の言葉と合わせて。
「ガムザッティってどんな人なんだろうか?」と興味を持ちました。
上の写真は、パリ・オペラ座の「ラ・バヤデール」をモニター越しに撮ったものです。ニキヤとソロルのやり取りの時は、この美しいガムザッティは
「私は関係ないわ」と、背を向けて知らぬ顔をしていました。

強い色のチュチュと大きなティアラ。
一国の王の大事な娘。ガムザッティのちょっと気になったお話です。