長くて寒かった冬がようやく終わり、横浜もさくらが咲きました。
月初めに新潟の先生の発表会へお伺いした際には、劇場の駐車場ど真ん中に「雪の山」が残っていました。
もうきっと溶けきってしまいましたね。待ちに待った春がやってきました。

夏の発表会に向けて、プログラム撮影が少しづつ始まってきました。
子供達の形いい丸っこいおでこがライティングでツヤッツヤに輝きます。
練習真っ最中!がんばって!

おでこつながりではないですが、おでこの形が丸くて可愛い友人がバレエ協会主催の「ライモンダ全幕」に出演しました。
いつものスタジオレッスンに加えて、そちらのほうのレッスンも加わり、本当に忙しそうな数ヶ月でした。
私は1日目の夜公演に「大丈夫だろうか。。忘れものとかだいじょうぶかな」と心配と、でもとても楽しみと。
そして、実はライモンダ全幕を劇場で見るのは初めてのことでそれもより楽しみに。

初日のライモンダ役は下村由理恵さん。
下村由理恵さんの踊りを眼の前で見れるのも初めてのことで、実はまったくイメージがわいておらず
友人曰く「小さくて細くて、でもバリエーションを2曲踊ってもひとつの息切れも聞こえない」とのこと。
勝手なイメージで、ライモンダって、ちょっと大柄で背の高い骨格がしっかりした強そう女性かな、なんて染み付いていたので
舞台に下村さんが登場されたときには、あまりの小さくかわいらしさに目が丸くなりました。
舞台上では、きっと一番小さかったかと思います。
年齢もきっと上のほうですから、大きく派手な踊りはされませんでしたが
とにかく、ひとつひとつが細やかで丁寧でとても優雅な踊りでした。
表情もそう。表現も。
悲しみとか愛おしさとかが、指先から糸かなにかが出ているかのような指先の「もっと先」があって
そこのライモンダの感情が乗っかってこちらに届いているような感覚でした。

2幕はとにかくパワフルでした。
サラセン人たちの余興がすごい! 文化会館の大きな舞台に人数もずいぶんと多かったので大迫力でした。
(これが、発表会か何かで一人づつのカットを撮らなくてはいけない!と想像しながら見ていたら汗びっしょりです)
エキゾッチックで衣装も赤や紫。足元も裸足だったり。
ライモンダがあっという間に囲まれて、担がれてしまいました!(ハッ!!っとちょっと声が出ます!そして下村由理恵さんですから軽がるです)
でも大丈夫!ジャンが戻ってきてくれて、ライモンダ救出されました。
(こんな風に軽く書いてますが、アブデラクマンも這いつくばってライモンダのところまでしつこくいくのですから!
そのときのライモンダのうつむいた表情も素晴らしいのです)

3幕、いよいよ友人の出番です!
私、翌日に見に来る他友人たちに「いつごろどこから出てくるか連絡して!」と。
大事な役を担っていたので、いけないのですが座席前のめりです。
本ベルが鳴って、「ちゃんと着替えたのかな、袖にいるのかな」とやたら心配。
そして、幾つかの踊りの後、上手後方に、友人の姿を発見!
スタジオでレッスン後に、端っこで練習していた踊りを、ようやく大きなステージで見ることができました。
衣装を身につけ胸を張って。誇らしく、遠目にも「幸福感」に満ちているのがわかりました。
2〜3分の出番でしたが、息をするのも忘れるくらいに、胸がいっぱいになりました。

3幕にはもうひとつ。
夏の発表会で踊った「グランパ(アントレ)」があります。
聞き慣れた懐かしい音楽、本物のグランパはこうなのね❤︎
と自分が踊ったものとは全く別物の「プロ」のかっこいい!踊りを堪能。
そしてライモンダとジャンのグランパドドゥ。

3幕のライモンダのバリエーションは、ちょっと悲しげなのですね。
祝宴のシーンなのに笑顔もなく踊りも決してハッピーではなく、鬱々としたような不思議な踊りです。
アブデラクマンを殺してしまってまでも、とか。実はジャンが理想の相手じゃなかった等々、様々な心の葛藤を表しているとか。
いろんな人に尋ねてみると、いろんな説を耳にします。
参考に見たあるページに、驚きの話が載っていました。

「『眠れる森の美女』はもともと民話である。民話はたとえどんなに単純であっても、強固な構造をもち、その構造は人びとの集合的な無意識に根ざしている。それに比べて、『ライモンダ』の台本が劣悪なのは、才能のない人間が人為的に作り上げたものだからである。」(鈴木晶さん著)

「ライモンダ」は眠れる森の美女とよく似ているそうです。(鈴木晶さん著 バレエ誕生)
ライモンダには原作がなく、元になる民話や伝説などもないそう。無名の作家が作ったお話だそうです。
その、あまり出来のよくない台本をなんとかカバーしようとたくさんの振付家が手を加え、そのために多くの版ができたとのこと。

ライモンダが全幕で上演されるのは少ないそうで、その他版と比べようにも比較ができないそうです。
ですから「諸説、は諸説のまま」なのでしょうか?

ただね。
1幕のクラシックたっぷりから、2幕の激しい民族的な踊り、3幕ではクラシックとキャラクターの融合と(友達いましたしね!)
その、素晴らしい踊りだけで私なんかはもう十分、お腹いっぱい胸いっぱいです。
ライモンダ全幕を観れたこともとても勉強になりました。

取材でこられていましたお世話になっておりますカメラマンさん。
いろんな先生にもお会いできて、それもとっても嬉しいことでした。
簡単な挨拶で失礼いたしました。
やっぱり。舞台はいいなあ。。

(翌週は、NBAの海賊を観に。こちらもいつかご報告。)

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